増刊号 ERAS時代の周術期管理マニュアル
Ⅳ 術中・術後合併症とその管理
7.感染系・その他
壊死性筋膜炎
三好 篤
1
Atsushi MIYOSHI
1
1佐賀県医療センター好生館肝胆膵外科
pp.326-329
発行日 2014年10月22日
Published Date 2014/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200069
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最近の知見と重要ポイント
□近年では壊死性筋膜炎,ガス壊疽などを総称して「壊死性軟部組織感染症(necrotizing soft tissue infections)」として取り扱うことが多い.
□本疾患は急速に進行し,死亡率が30〜50%と非常に致死率の高い疾患である.早期診断・治療が予後改善のためには最も重要である.
□診断の一助としてLRINEC(Laboratory Risk Indicator for Necrotizing Fasciitis)scoreの有用性が最近報告されている.
□術後の好発部位,危険因子を十分理解し,疑わしい皮膚所見を認めた場合,早急にCTなどを施行し,外科的試験切開を行い診断・治療を行うことが重要である.
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