Japanese
English
臨床報告
腹腔鏡下観察が有用であった小腸狭窄をきたした原発性回腸癌の1例
A case of primary ileal adenocarcinoma with repeated small bowel ileus diagnosed by exploratory laparoscopy
寺石 文則
1
,
竹馬 彰
1
,
根津 真司
1
,
嶋村 廣視
1
,
瀧上 隆夫
1
,
竹馬 浩
1
Fuminori TERAISHI
1
1チクバ外科・胃腸科・肛門科病院
キーワード:
小腸癌
,
腹腔鏡
,
イレウス
Keyword:
小腸癌
,
腹腔鏡
,
イレウス
pp.1463-1466
発行日 2008年10月20日
Published Date 2008/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102309
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はじめに
原発性小腸癌は比較的稀な疾患であり,その部位的特徴から早期発見は困難とされている.最近では,ダブルバルーン小腸内視鏡や高解像度マルチスライスCT,カプセル内視鏡が登場し,これらが小腸癌の診断に寄与していることが報告されている1~3).一方,近年の腹部外科手術における腹腔鏡の有用性は,診断から治療まで幅広いものとなっている.今回われわれは,反復するイレウスの原因となった狭窄部位の検索に腹腔鏡検査が有用であった原発性回腸癌の1例を経験したので報告する.
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