特集 肛門疾患診療のすべて
5.痔核
内痔核
内痔核の手術療法―procedure for prolapse and hemorrhoids(PPH)
辻仲 康伸
1
Yasunobu TSUJINAKA
1
1東葛辻仲病院
pp.129-135
発行日 2008年10月22日
Published Date 2008/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102327
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要旨 Procedure for prolapse and hemorrhoids(PPH)の器具が発売され,日本で使用されることになって10年となる.PPHは痔核脱肛や直腸粘膜脱などの手術法の選択肢と認められるようになった.痔核クッションはそのままとし,その口側の直腸下部粘膜を環状切除して,脱出する痔核を吊り上げ固定して症状を治癒させる.従来の痔核そのものを切除・削除するという概念とはまったく治療原理が異なっており,当初は誤解も多かったが,いまや保険治療にもなった.本稿では手術法,合併症,成績などの約10年間の経験を述べた.
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