臨床外科交見室
わが国における痔核,粘膜脱に対するPPH(Longo法)の行く末は?
岡崎 誠
1
Makoto OKAZAKI
1
1市立伊丹病院外科
pp.80
発行日 2005年1月20日
Published Date 2005/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100012
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1998年,Longo1)が痔核手術において器械で直腸粘膜を環状に切除する画期的な方法を発表した.この方法で痔核あるいは粘膜脱に対する手術は大きく変わるのではないかと期待された.長年にわたって施行されてきたいわゆる結紮切除法(Milligan-Morgan法)とのRCTにおいてもいわゆるLongo法の有用性が報告されている2).
筆者は32歳,女性の脱肛に第一例目を行い,従来法との術後疼痛や経過があまりにも違いすぎるので(PPHが優れている),その後25例程度行い,痔核治療がいずれこの方法に取って代わるのではないかと考えた3).
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