Japanese
English
特集 鼠径ヘルニアの治療NOW―乳幼児から成人まで
〔成人鼠径ヘルニアの診療〕
鼠径部ヘルニア分類と術式選択
Classification of groin hernia and selection of specific operations best for each hernia type
柵瀨 信太郎
1
Shintaro SAKURAI
1
1聖路加国際病院消化器・一般外科
キーワード:
日本ヘルニア学会の鼠径部ヘルニアの分類(JHS分類)
,
膀胱上ヘルニア
,
反転靭帯
,
鼠径鎌falx inguinalis
,
Henle靭帯
,
術式選択
Keyword:
日本ヘルニア学会の鼠径部ヘルニアの分類(JHS分類)
,
膀胱上ヘルニア
,
反転靭帯
,
鼠径鎌falx inguinalis
,
Henle靭帯
,
術式選択
pp.1353-1366
発行日 2008年10月20日
Published Date 2008/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102286
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:膀胱上ヘルニアは腹腔鏡下手術によりその存在が注目を浴びるようになった.日本ヘルニア学会(旧・日本ヘルニア研究会)はこれを独立した病型に分類し,鼠径部アプローチでも正確に診断・分類しようとの考えから2006年4月,独自の鼠径部ヘルニアの分類(以下,JHS分類)を提唱した.しかし,実際にJHS分類を使用した報告では施設により各病型の頻度に大きなばらつきがあったため,解剖の理解を深め,判定基準をもう一度検討する必要があると考えられた.JHS分類が正しく行われ,術後成績の比較が客観的に行えるようになることで,術式選択の指標ができると期待される.
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.