外科診療に潜むピットフォール―トラブル回避のためのリスクマネジメント講座・2
RFA後に発生した結腸穿孔の事例
山本 貴章
1
Takaaki YAMAMOTO
1
1東京海上日動メディカルサービス株式会社
pp.661-664
発行日 2008年5月20日
Published Date 2008/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102129
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ラジオ波焼灼療法(radiofrequency ablation:以下,RFA)は肝細胞癌の治療方法として近年急速に広まっている治療方法であり,その有効性が証明されています.その一方で出血,他臓器損傷,感染など治療に伴う合併症の報告も増加し,深刻な結果も報告されつつあります.新しく効果的な治療方法は普及に伴いさまざまなトラブルが発生することがありますが,その対策や対処方法を繰り返し検証しながら発展,定着していくことが多いようです.
そのような状況を踏まえて,今回はRFA後に横行結腸に穿孔が生じ,診断と治療が後手に回ってしまった事例について近年の判例と合わせて紹介します.
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