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特集 胆道癌外科診療を支えるエキスパートテクニック
MDCTによる胆管癌術前診断のコツ―減黄前MDCTの重要性
Knack of preoperative staging of bile duct cancer with MDCT: importance of MDCT prior to biliary drainage
上坂 克彦
1
,
前田 敦行
1
,
松永 和哉
1
,
金本 秀行
1
,
岡村 行泰
1
,
石井 博道
1
,
栃久保 順平
1
,
古川 敬芳
2
,
坂東 悦郎
3
,
齋藤 修治
3
Katsuhiko UESAKA
1
1静岡県立静岡がんセンター肝胆膵外科
2静岡県立静岡がんセンター画像診断科
3静岡県立静岡がんセンター消化器外科
キーワード:
胆管癌
,
MDCT
,
進展度
,
術前診断
Keyword:
胆管癌
,
MDCT
,
進展度
,
術前診断
pp.619-624
発行日 2008年5月20日
Published Date 2008/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102121
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要旨:胆管癌の術前診断には従来多くの診断方法が用いられ,たいへん複雑であった.MDCTの出現によって良質な断層画像とCT angiograpgyが容易に得られるようになり,胆管癌の術前診断・管理体系が変わろうとしている.MDCTによって胆管癌の進展度診断を行うには,減黄処置の前にMDCTを撮影することが重要である.水平方向の進展度診断は「造影効果を有する胆管壁の肥厚像」と「壁肥厚部分とその上流の胆管内腔径の変化」を診断基準として,横断像と冠状断像で丁寧に読影する.垂直方向の進展度および主要脈管の立体解剖も基本的には横断像で把握できる.減黄前MDCTを用いた術前進展度診断は胆管癌手術における高い根治切除率に結びつく.
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