病院めぐり
あさひ総合病院外科
東山 考一
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1あさひ総合病院外科
pp.528
発行日 2008年4月20日
Published Date 2008/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102101
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朝日町は富山県の東部と新潟県との県境に位置する人口約1万5千人の町です.古くは天下の険である「親不知」(おやしらず)を前にした宿場町「泊」(とまり)として栄えました.自然豊かな町で,海抜0mのヒスイ海岸(海岸でヒスイの原石が取れます)から2,732mの白馬岳山頂を有しています.殊に日本海から望む朝日と夕日の美しさは絶景であり,かの松尾芭蕉をして「早稲の香や分け入る右は有磯海(ありそうみ)」と詠ましめました.
当院はこの朝日町の中央に位置しています.病院の前身は昭和20年に開院した日本医療団泊地方病院(100床)で,その後,県立病院や組合立病院などの形態を経て,昭和34年に朝日町立泊病院(120床),平成4年には現在の名称に改称しました.病院の老朽化に伴い現在の病院は平成17年10月に移転・新築されました(一般194床,結核5床,計199床).朝日町の高齢化率は30%を超え,外来患者の約6割,入院患者の約7割以上が高齢者です.病院周囲には特別養護老人福祉施設,ケア・ハウス,在宅支援センター,保健センターが展開されています.朝日町周囲も含め約4万人の生活医療圏にあって当院はまさに保健,医療,福祉の住民サービスの中心となっています.
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