Japanese
English
特集 消化器外科と漢方
漢方と消化管血流
Kampo medicine and intestinal blood flow
河野 透
1
,
葛西 眞一
1
Toru KONO
1
1旭川医科大学外科学講座消化器病態外科学分野
キーワード:
大建中湯
,
CGRP
,
腸管血流
,
CGRP受容体
,
RAMP
Keyword:
大建中湯
,
CGRP
,
腸管血流
,
CGRP受容体
,
RAMP
pp.463-471
発行日 2008年4月20日
Published Date 2008/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102087
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要旨:漢方にエビデンスを求める立場から始めた研究成果を本稿で紹介した.特に,わが国オリジナルの漢方薬である大建中湯(山椒,人参,乾姜,膠飴)の腸管血流増加作用を実験的に検証した結果,大建中湯は腸管粘膜に作用し,感覚神経終末からCGRPを放出,さらにはCGRP受容体を増強させることで腸管血流を増加させることを明らかにした.その血流増加作用は大腸,小腸ともに観察された.山椒と人参が血流増加作用の主な有効成分であり,人参が山椒の血流増加作用を増強させる可能性が示唆された.
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