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特集 消化器外科と漢方
漢方の消化管手術における臨床成績
Clinical performance of the Kampo medicine on the gastrointestinal surgery
今津 嘉宏
1
,
渡辺 賢治
2
Yoshihiro IMAZU
1
1東京都済生会中央病院外科
2慶應義塾大学医学部漢方講座
キーワード:
補中益気湯
,
十全大補湯
,
大建中湯
Keyword:
補中益気湯
,
十全大補湯
,
大建中湯
pp.479-486
発行日 2008年4月20日
Published Date 2008/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102090
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要旨:西洋医学と漢方医学を併用し,よりよい医療を提供しようとする試みは以前より行われてきた.しかし,そのほとんどは臨床研究であり,「漢方薬の何が効いているのか」という薬理的な点に疑問が集中し,実際の臨床効果が軽視される傾向にあった.近年,大建中湯を代表とする基礎的研究が進み,「漢方を科学する」時代となったことから,再び漢方薬の臨床的意義について注目が集まるようになった.1980年代から消化管手術について多くの臨床成績が報告されているが,本稿では外科領域において最も頻用されている補中益気湯と十全大補湯を中心に実際の使用方法についてまとめ,最近話題となっている大建中湯の医療経済効果についても述べたい.
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