特集 周産期の画像診断 第3版
新生児編 Ⅰ.超音波診断 C.その他の部位
超音波診断の基本(手技・腸管血流)
齊藤 博大
1
,
弘野 浩司
2
,
本間 利生
3
SAITO Hirota
1
,
HIRONO Koji
2
,
HOMMA Riu
3
1茨城県立こども病院小児消化器肝臓科
2茨城県立こども病院小児超音波診断・研修センター
3茨城県立こども病院小児救急・集中治療科
キーワード:
腹部超音波
,
腸管血流
,
食物蛋白誘発胃腸症
,
新生児乳児消化管アレルギー
,
新生児壊死性腸炎
Keyword:
腹部超音波
,
腸管血流
,
食物蛋白誘発胃腸症
,
新生児乳児消化管アレルギー
,
新生児壊死性腸炎
pp.356-360
発行日 2024年12月23日
Published Date 2024/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001876
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はじめに
超音波検査は放射線被曝がなく,低侵襲性でどの場所でも繰り返し施行することができる画像診断法である。そのほかにも特長として,鎮静の必要性が少ないこと,体格の小さい新生児や乳児では体の深部まで多方向からの観察が可能であること,形態診断・評価だけではなく腸管の動きや血流などの動的診断・評価も可能であることが挙げられる。新生児領域では元来,頭部や心臓では超音波検査が多く施行されてきたが,近年では超音波診断装置の進化も伴い,腹部領域でも有用性が指摘されている。今回,腹部超音波検査の基本的手技や各腹部臓器の描出法などの概説に加えて,新生児領域において必要と思われる腸管血流の評価についても概説する1,2)。
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