Japanese
English
特集 消化器外科と漢方
漢方と消化管運動
Herbal medicine and gastrointestinal motility
持木 彫人
1
,
豊増 嘉高
1
,
緒方 杏一
1
,
安藤 裕之
1
,
大野 哲郎
1
,
藍原 龍介
1
,
浅尾 高行
1
,
桑野 博行
1
Erito MOCHIKI
1
1群馬大学大学院病態総合外科
キーワード:
漢方
,
消化管運動
,
空腹期収縮
,
食後期収縮
,
手術後腸管麻痺
Keyword:
漢方
,
消化管運動
,
空腹期収縮
,
食後期収縮
,
手術後腸管麻痺
pp.473-477
発行日 2008年4月20日
Published Date 2008/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102089
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要旨:漢方薬剤は,作用機序の解明とエビデンスの蓄積により適応疾患の拡大が期待されている.消化管運動不全症例に対して漢方薬が用いられるようになり,その作用が解明されつつある.大建中湯は消化管粘膜を介してコリン作動性神経とセロトニン3受容体を刺激し,消化管収縮を引き起こす.その作用は臨床において消化器手術後の腸閉塞予防に用いられている.六君子湯はL-arginen,NOを介して胃の適応性弛緩を増強すると報告されている.臨床では運動不全型のNUD(non-ulcer dyspepsia)に効果が確認されている.今後,漢方はエビデンスに基づき,消化管運動機能障害に対して広く使われると思われる.
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