最新肛門疾患の診断と治療
痔核・裂肛・痔瘻の治療 ディスポーザブルO'Regan式痔核結紮システムを用いた痔核治療
宮崎 道彦
1
,
三嶋 秀行
,
池永 雅一
,
安井 昌義
,
辻仲 利政
1国立病院機構大阪医療センター 外科
キーワード:
外科用器具
,
結紮
,
痔核
,
直腸脱
,
直腸瘻
,
ディスポーザブル用品
Keyword:
Disposable Equipment
,
Hemorrhoids
,
Ligation
,
Surgical Instruments
,
Rectal Fistula
,
Rectal Prolapse
pp.1008-1012
発行日 2007年9月1日
Published Date 2007/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007342043
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ディスポーザブルのO'Regan式痔核結紮システムを用いて、(1)痔核手術のさいの副痔核、(2)痔瘻、裂肛手術のさいの副症状の痔核、(3)腰麻下根治手術が不可能な症例(全身性並存疾患を有する例、入院拒否例などを含む)で貧血、脱出などの有症状の内痔核、以上を適応として治療を行った。93例、162ヶ所。性別は男性67例、女性26例、年齢は27~84(中央値60)歳であった。原疾患は痔核が45例、直腸粘膜脱が21例、痔瘻(肛門周囲膿瘍)が22例、裂肛が3例、その他か2例を対象とした。術後合併症としての強い疼痛、後出血、狭窄、膿瘍は経験しなかった。本治療は適応を誤らなければ簡単、安全な一法であると思われる。
©Nankodo Co., Ltd., 2007