臨床検査のピットフォール
尿定性検査と尿沈渣検査の乖離
佐々木 正義
1
1市立吹田市民病院中央検査部
pp.64-65
発行日 2012年1月1日
Published Date 2012/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103425
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はじめに
尿定性検査には偽陽性・偽陰性反応が生じることが多く,尿沈渣検査は尿中成分の誤認や鑑別に苦慮をすることもしばしばある.これらが原因となり,尿定性検査と尿沈渣検査との結果間に乖離が生じることは珍しいことではない.本稿では“潜血反応と尿沈渣赤血球”,“白血球反応と尿沈渣白血球”,“亜硝酸塩と尿沈渣中の細菌”の3項目を取り上げ,両検査の結果に乖離が生じる原因を概説する.
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