コーヒーブレイク
ラパ胆の教訓
板野 聡
1
1寺田病院外科
pp.1066
発行日 2007年8月20日
Published Date 2007/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101792
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- 文献概要
「ラパ胆」と言えば腹腔鏡下胆囊摘出術のことですが,1987年に世界ではじめて行われ,わが国では1990年に第1例が行われて以来,今や胆囊手術の標準術式となっています.
この術式の出現は,有名なガリレオにまつわる科学史上の逸話を紐解くまでもなく,こうした時代の曲がり角とでも言える節目に起こり得る出来事を私にリアルタイムに経験させることになりました.それは有り体に言えば,過去の権威と新しいものとの確執,あるいは時代が変わる時に生じる軋みとでもいうものでした.しかし,年を取ってはじめてわかるということではありますが,どうやらそれは至し方のないことのようにも感じられます.
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