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海外文献紹介「胆囊内の胆泥:セフトリアキソンの教訓」
伊藤 慎芳
1
1関東逓信病院消化器内科
pp.70
発行日 1994年1月25日
Published Date 1994/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105658
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Gall-bladder sludge: Lessons from Ceftriaxone: Kim YS, et al (J Gastroenterol Hepatology 7: 618-621, 1992)
Ceftriaxone(CTRX:商品名ロセフィン)は第3世代の広域に有効なセファロスポリンで,胆道感染を含む各種感染症に選択される抗生剤である.これは尿中に排泄されるが,30~90%は,代謝されないまま胆汁に排泄される.1986年SchaadらはCeftriaxoneを投与された患者で胆泥が生じることを初めて報告したが,その後,胆囊炎や胆道痛も報告され,胆石の発生が認められることもある.
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