昨日の患者
プロの職業意識
中川 国利
1
1仙台赤十字病院外科
pp.519
発行日 2007年4月20日
Published Date 2007/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101766
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- 文献概要
人は同じ仕事に永らく勤めていると,非常なるときでもプロ意識が目覚めることがある.術後の精神錯乱のなかでも仕事の話をし,さらに話す内容が正鵠を射ていたため,われわれ医療従事者が大いに反省させられた患者さんを紹介する.
Kさんは70歳代後半で,老舗の旅館の番頭を永らく務めていた.血便を主訴として来院し,精査をすると直腸に癌を認めた.そこで,直腸前方切除術を施行した.
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