調査・研究
看護学生の職業意識にみる研究志向意識の萌芽
官澤 文彦
1
,
土屋 香代子
2
,
佐々木 正子
2
1国立がんセンター研究所
2東邦大学佐倉看護専門学校
pp.53-59
発行日 1993年1月25日
Published Date 1993/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900518
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看護婦不足が言われてから久しい.リクルートリサーチの調査によれば平成3年度の就職予定者数22万3000人に対し,民間企業の求人数は70万人,差引き48万人の人手が不足している.若者は苦労の少ない仕事を選ぶ趨勢にあると思われるが,いわゆる3K(きつい,汚い,危険)と言われる看護職を志願する学生も全国的にみて良好な志望状況にある.昨年度新設の本校にも定員の10倍をこす受験者があったこともそれを裏づけるものであり,看護婦の担い手が学科成績優秀な学生であることは将来の保健医療に対して明るい材料の1つである.
本校では医療技術の急速な進歩に対応できる看護婦を養成するため,看護教育カリキュラムに看護研究法を設置した.研究教育効果を高める上で,看護学生の看護婦に対する職業意識を正しく把握する必要があると考え,本校学生41名に対して調査した.
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