看護の潮 看護,1968年
職業としての医術—職業社会学的考察
鶴見 良行
pp.40-42
発行日 1968年1月1日
Published Date 1968/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913837
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時代の空気にかかわりなく
医学,というよりも技術としての医術は,他のもろもろの技術とちがって,直接的に人間の生命そのものとかかわっている。それは,生命を救い,身体の苦痛を減じる。そのことが医術に,他の技術とはちがった特殊な位置を与えている。
それは,一種の聖職というべき職業である。「医は仁術なり」などという特殊な職業観は,やはりこうしたところから生まれているのだろう。
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