研究と報告【投稿】
病院医師の職業生活意識—仕事の満足度について
小野 能文
1
1夙川学院短期大学
pp.1093-1095
発行日 1980年12月1日
Published Date 1980/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207340
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現在,医学の発達や医療の社会化などを基盤として,病院や診療所で非常に多くの人々が診療を受け,しかも医療及び医師に対する社会的関心がかつてないほど高くなってきているが,筆者は,これまでプロフェッション=専門職の典型としての医師の職業生活を研究してきている.
最近,病院医師すなわち病院開設者と病院勤務医は,その数が診療所開設者=個人開業医の数を上回るようになってきている1).更に,今後も病院医師特に病院勤務医の増加の傾向が続いていくものと予想される.すなわち,開業資金の膨大化や開業希望の勤務医の割合の低下傾向などの理由で,開業医が増加しにくいけれども,病院勤務医の需要は小さくないためである2).このように,病院医師はますますその重要性を増している.
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