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特集 乳癌の治療戦略―エビデンスとガイドラインの使い方
再発乳癌に対する内分泌療法
Endocrine therapy for recurrent breast cancer
岩瀬 弘敬
1
,
山本 豊
1
Hirotaka IWASE
1
1熊本大学大学院医学薬学研究部乳腺内分泌外科
キーワード:
抗エストロゲン剤
,
アロマターゼ阻害剤
,
LHRHアゴニスト
,
診療ガイドライン
Keyword:
抗エストロゲン剤
,
アロマターゼ阻害剤
,
LHRHアゴニスト
,
診療ガイドライン
pp.923-930
発行日 2007年7月20日
Published Date 2007/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101731
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要旨:再発乳癌の治療においては全身療法で完治を目指すことは困難であり,効果に大きな差がなければ生活の質を第一に考えた治療法を選択するべきである.内分泌療法は副作用が軽微で,化学療法と比べて奏効率は低いものの奏効期間は長い.閉経前においてはLHRHアゴニスト+タモキシフェンが一次治療として推奨され,二次治療としては卵巣機能抑制+アロマターゼ阻害剤が有用である.閉経後ではアロマターゼ阻害剤が一時治療として推奨されるが,患者背景から抗エストロゲン剤も候補に挙がる.黄体ホルモン剤は三次治療以降に用いられる.内分泌療法の適応となる症例については内分泌療法から開始し,できるだけ本療法を長期間継続することが予後を延長せしめていると考えられる.
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