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特集 St. Gallen 2007に基づいた乳癌テーラーメイド補助療法
ホルモン感受性(+)・HER2(-)―低リスク群の全身療法
Primary therapy of early breast cancer with hormone responsive, HER2 negative and low-risk tumor
岩瀬 弘敬
1
,
山本 豊
1
,
川添 輝
1
Hirotaka IWASE
1
1熊本大学大学院医学薬学研究部乳腺内分泌外科
キーワード:
低リスク乳癌
,
ホルモン感受性陽性
,
HER2陰性
Keyword:
低リスク乳癌
,
ホルモン感受性陽性
,
HER2陰性
pp.1061-1065
発行日 2008年8月20日
Published Date 2008/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102219
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要旨:ホルモン感受性(+)・HER2(-)群は乳癌全体の70%程度と最も高頻度にみられるが,低リスク群はそのうちの10~20%程度でしかない.この群には全身療法としてホルモン療法のみが適応される.閉経後であればタモキシフェン,アロマターゼ阻害薬が適応され,閉経前であればタモキシフェンと卵巣機能抑制療法の併用またはタモキシフェンの単独療法が適応される.投与期間については5年間が標準であるが,卵巣機能抑制の期間については意見が分かれ,低リスクであれば2年でよいとの意見もある.内分泌療法はきわめて低リスクの微小浸潤性癌あるいは非浸潤性乳管癌にも適応されるが,各薬剤の利益と有害事象のバランスから選択すべきである.
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