Japanese
English
特集 乳癌の治療戦略―エビデンスとガイドラインの使い方
再発乳癌に対する化学療法
Evidence-based use and guidelines of chemotherapy for metastatic breast cancer
稲治 英生
1
Hideo INAJI
1
1地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立成人病センター乳腺・内分泌外科
キーワード:
再発乳癌
,
化学療法
,
ガイドライン
Keyword:
再発乳癌
,
化学療法
,
ガイドライン
pp.917-922
発行日 2007年7月20日
Published Date 2007/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101730
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:乳癌は再発後も化学療法などの薬物療法が奏効することが多く,再発後も長期生存が期待できる.しかし,術後補助療法の場合と異なり,化学療法によって治癒が得られるわけではなく,たえずquality of life(QOL)とのバランスを考慮した治療法選択が求められる.また,周術期薬物療法の内容や再発の部位・腫瘍量,患者のperformans status(PS)などによっても微妙に異なるので,必ずしもエビデンスに基づいた治療がアルゴリズムどおり行えるとは限らない.そこに再発乳癌治療の難しさがある.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.