乳癌治療の最前線
乳癌薬物療法における進歩と最近の話題 内分泌療法
岩瀬 弘敬
1
,
比企 亮介
1熊本大学 乳腺・内分泌外科
キーワード:
Tamoxifen
,
腫瘍多剤併用療法
,
乳房腫瘍
,
臨床試験
,
多施設共同研究
,
治療成績
,
メタアナリシス
,
Anastrozole
,
Letrozole
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Breast Neoplasms
,
Clinical Trials as Topic
,
Tamoxifen
,
Meta-Analysis as Topic
,
Treatment Outcome
,
Multicenter Studies as Topic
,
Letrozole
,
Anastrozole
pp.1188-1194
発行日 2009年11月1日
Published Date 2009/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009362354
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乳癌に対する内分泌療法は組織内にエストロゲンレセプター(ER)がわずかでも発現している場合には適応となり、選択的ER機能修飾薬(SERM)、卵巣機能抑制薬(LHRHアゴニスト)、アロマターゼ阻害薬(AI)が用いられている。閉経前にはLHRHアゴニストとSERMの併用が推奨される。閉経後ではSERMよりAIの優位性が臨床試験で証明されており、後者が主役となった。術後療法としては5年間投与されることが多く、再発においても一次治療として用いられる。
©Nankodo Co., Ltd., 2009