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特集 St. Gallen 2007に基づいた乳癌テーラーメイド補助療法
Triple negativeでの補助療法と今後の展望
Adjuvant systemic therapy for triple negative breast cancer
髙田 正泰
1
,
戸井 雅和
1
Masahiro TAKADA
1
1京都大学大学院医学研究科外科学講座 乳腺外科学
キーワード:
乳癌
,
triple negative
,
化学療法
Keyword:
乳癌
,
triple negative
,
化学療法
pp.1087-1091
発行日 2008年8月20日
Published Date 2008/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102224
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要旨:エストロゲン受容体陰性,プロゲステロン受容体陰性,HER2陰性のいわゆる“triple negative”乳癌は,治療選択肢の乏しさとその生物学的特徴などから予後不良の乳癌とされている.なかでも半数以上を占めるといわれるbasal-likeは,特に予後が不良である.しかしながら,これらに対する特異的な治療法はまだ確立されておらず,St. Gallen 2007でも明示されていない.本稿では,triple negativeあるいはbasal-like乳癌の臨床的・病理組織学的特徴,および分子生物学的アプローチによる治療戦略と現在進行中の臨床試験を紹介するとともに,今後の展望について述べる.
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