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特集 消化器外科術後合併症の治療戦略―私たちはこのように治療している
直腸癌に対する低位前方切除術後の縫合不全の治療
Treatment of anastomotic leakage after low anterior resection for rectal cancer
飯合 恒夫
1
,
丸山 聡
1
,
谷 達夫
1
,
畠山 勝義
1
Tsuneo IIAI
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器・一般外科学分野
キーワード:
直腸
,
低位前方切除術
,
縫合不全
,
治療
Keyword:
直腸
,
低位前方切除術
,
縫合不全
,
治療
pp.1595-1599
発行日 2006年12月20日
Published Date 2006/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101653
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要旨:直腸癌に対する低位前方切除術は,手術手技の向上や吻合・縫合器械の改良により安全に行われるようになった.しかし,縫合不全は避けられない合併症であり,在院期間の延長や術後排便機能の低下,また長期的には局所再発にも影響を及ぼすなど患者の予後に大きくかかわってくる.術者は縫合不全を起こさないように患者の術前・術後管理に注意を払い,手術手技の向上に努めるべきである.そして,いったん縫合不全を疑ったならば,早期に診断し,保存的治療をするか人工肛門造設術を含めた外科的治療を行うかを的確に判断し実行することが重要である.
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