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特集 消化器外科術後合併症の治療戦略―私たちはこのように治療している
胃切除BillrothⅠ法再建後の吻合部狭窄
Treatment of the anastomotic stenosis after the BillrothⅠmethod reconstruction
小野木 仁
1
,
鈴木 聡
1
,
遠藤 良幸
1
,
大木 進司
1
,
竹之下 誠一
1
Hitoshi ONOGI
1
1福島県立医科大学外科学第二講座
キーワード:
BillrothⅠ法
,
消化管術後狭窄
,
内視鏡的拡張術
Keyword:
BillrothⅠ法
,
消化管術後狭窄
,
内視鏡的拡張術
pp.1589-1593
発行日 2006年12月20日
Published Date 2006/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101652
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要旨:幽門側胃切除術後再建における吻合部狭窄はBillrothⅡ法よりⅠ法における発生頻度が高い.以前は手縫い吻合より器械吻合のほうが発生頻度が高いと言われていたが,最近は器械吻合のほうが低いという報告が増えている.消化管吻合部狭窄は吻合部の浮腫や血腫によるもので一過性であることが多いが,縫合不全に起因する瘢痕性狭窄は何らかの処置を必要とすることが多い.吻合部狭窄の診断と治療は,内視鏡検査が最も有用性が高い.観察後ただちに内視鏡的拡張治療を行うことができ,なかでも内視鏡下のバルーン拡張術が有効である.加えて内視鏡下切開拡張術などの進歩により吻合部狭窄に対する再手術を要する症例は減少している.
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