目で見るカラーグラフ 世界に向かう乳腺疾患診療の新技術・7
乳腺良性腫瘍に対する内視鏡下手術
北村 薫
1
,
定永 倫明
2
,
古山 正
2
,
長谷川 博文
2
,
住吉 康平
2
,
斎藤 元吉
2
,
北村 昌之
2
,
杉町 圭蔵
3
Kitamura Kaoru
1
1九州中央病院乳腺外科
2九州中央病院外科
3九州中央病院
pp.1447-1454
発行日 2003年11月20日
Published Date 2003/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101595
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はじめに
乳腺内視鏡手術は1995年に報告がみられて以来1),近年ではわが国でも実施施設が増加してきた2,3).とはいえ,早期から積極的に取り組んでいる施設ではすでに5年をこえる長期成績が出て,その根治性は証明されているにもかかわらず,腹腔鏡や胸腔鏡を用いた一般外科領域の手術に比べて普及の速度は非常に緩やかなものといわざるを得ない.
筆者らは1997年より,主に若年者の良性乳腺腫瘍を対象に独自の内視鏡下術式を考案し,その手技が確立してからは乳癌に対しても積極的に臨床応用してきた4,5).
本稿では,良性腫瘍摘出術に関する手術手技の詳細をわかりやすく解説するとともに,一般病院で実践可能な治療スケジュールとコスト対策について言及する.
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