特集 クリニカルパスによる外科医療の進歩
第Ⅰ部:クリニカルパス導入の実践
クリニカルパス作成の実例
4.上部消化管
胃全摘術のクリニカルパス
山中 英治
1
Yamanaka Hideharu
1
1市立岸和田市民病院外科
pp.113-117
発行日 2003年10月22日
Published Date 2003/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101566
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はじめに
胃全摘術の対象となる胃癌は幽門側胃切除術の対象よりも進行癌であることが多い.リンパ節郭清などの手術操作範囲が広くなるが,自動吻合器の利用で手術時間は幽門側胃切除術と大差がなくなった.器械吻合のため縫合不全がなく,術後5日目くらいから経口摂取も可能である.また幽門側胃切除術よりも吻合部浮腫による通過障害も少ない.したがって,当科では胃全摘術も幽門側胃切除術と同じクリニカルパス(以下,パス)を使用している.
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