特集 クリニカルパスによる外科医療の進歩
第Ⅰ部:クリニカルパス導入の実践
クリニカルパス作成の実例
4.上部消化管
幽門側胃切除術のクリニカルパス
大森 敏弘
1
Omori Toshihiro
1
1慈泉会相澤病院外科
pp.105-112
発行日 2003年10月22日
Published Date 2003/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101565
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はじめに
相澤病院外科ではインフォームドコンセントの充実,チーム医療の前進,情報の共有化,良質で効率のよい医療の提供,平均在院日数の短縮などを目指して2001年4月からクリニカルパス(CP)導入を開始した.CP導入に際しひとつひとつの疾患・手術に対してCPを作成するのではなく,EBMに基づいて周術期管理を標準化した後にCPを作成した.標準化を行うことによりCPの作成,運用が容易となり,CP導入が一気に進んだ.導入後3か月で幽門側胃切除術をはじめ15種類のCPが作成され,2003年4月現在19種類のCPが作成・運用され,新入院患者に対するCPの適応率は60%を超えている.
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