特集 クリニカルパスによる外科医療の進歩
第Ⅰ部:クリニカルパス導入の実践
クリニカルパス作成の実例
2.呼吸器
胸腔鏡下肺部分切除術のクリニカルパス
栗原 正利
1
Kurihara Masatoshi
1
1日産厚生会玉川病院呼吸器外科
pp.55-58
発行日 2003年10月22日
Published Date 2003/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101556
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はじめに
昨今,日本の医療制度は医療の質向上,医療情報の公開,医療の経済性を求めて大きくそして急激に変化を遂げている.クリニカルパスは医療の経済効率を高めるため,かつ医療従事者と患者が医療内容の共通認識を持つことにより質の向上をはかるためのシステムである.歴史的にはクリニカルパスは1985年に米国マサチューセッツのKaren Zanderが立案し,導入して以来その重要性が認められ世界中に広まった.またこの時期は米国では保険の支払い方式が出来高払いから定額払いに移行した時期であり,日本の現状に類似しているのも興味深い1).
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