Japanese
English
特集 神経温存胃切除術
早期胃癌に対する自律神経温存幽門側胃切除術
Distal gastrectomy with preservation of autonomic nerves for early gastric cancer
二宮 基樹
1
,
佐々木 寛
1
,
池田 義博
1
,
原野 雅生
1
,
青木 秀樹
1
,
高倉 範尚
1
Ninomiya Motoki
1
1広島市立広島市民病院外科
キーワード:
早期胃癌
,
自律神経
,
幽門側胃切除術
,
機能温存手術
Keyword:
早期胃癌
,
自律神経
,
幽門側胃切除術
,
機能温存手術
pp.1341-1345
発行日 2003年10月20日
Published Date 2003/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101526
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腫瘍局在がMおよびL領域にある早期胃癌のうち幽門保存胃切除術の適応外の症例に対して,根治性を保ちつつ術後QOLの改善をめざして自律神経温存幽門側胃切除術を行っている.温存する自律神経は表層では迷走神経前幹から連続する肝枝であり,深層では迷走神経後幹から連続する腹腔枝と総肝動脈・脾動脈周囲神経叢,膵枝そして肝枝である.本術式は従来の術式と比べて術後胆石症発症頻度,体重回復,便通,残胃炎やダンピング症候群発症の頻度などの改善に有用であり,予防的郭清を必要とする早期胃癌症例に対して試みる価値がある術式と考えられる.
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