Japanese
English
特集 癌化学療法レジメンの選択とその根拠:乳癌・肺癌・甲状腺癌
甲状腺未分化癌に対する化学療法レジメン
Chemotherapy of anaplastic thyroid cancer
中山 貴寛
1
,
芝 英一
1
,
塚本 文音
1
,
下村 淳
1
Nakayama Takahiro
1
1大阪厚生年金病院乳腺・内分泌外科
キーワード:
甲状腺未分化癌
,
集学的療法
,
EP療法
,
EAP療法
Keyword:
甲状腺未分化癌
,
集学的療法
,
EP療法
,
EAP療法
pp.929-933
発行日 2003年7月20日
Published Date 2003/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101447
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
甲状腺未分化癌は診断後,平均3か月で死亡するといわれ,ヒト固形癌のなかで最も悪性度の高い腫瘍である.この疾患に対峙する際,集学的療法,とくに化学療法が最も重要な役割を果たしている.筆者らが行っているEP療法は,EAP療法をはじめとする種々のレジメと比較しても,その抗腫瘍効果に遜色がなく,骨髄抑制も比較的軽微であった.そのため長期にわたる治療が可能であり,生存期間の延長が得られた.治療を行ううえで,もうひとつ重要な点である患者のQOLもよく保たれており,EP療法は,現在,臨床応用されている化学療法のなかで,有用性・認容性・患者QOLの観点から最適な化学療法であると考えられる.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.