外科領域のpros and cons
直腸癌手術における下腸間膜動脈結紮部位 Low 左結腸動脈温存は直腸(低位)前方切除術における縫合不全率を下げるか
岡島 正純
1
,
檜井 孝夫
,
下村 学
,
小島 康知
,
惠木 浩之
,
吉満 政義
,
服部 稔
,
吉田 誠
,
徳本 憲昭
,
池田 聡
,
大段 秀樹
1広島市立広島市民病院 外科
キーワード:
結紮
,
術後合併症
,
直腸腫瘍
,
腹腔鏡法
,
縫合法
,
リンパ節郭清
,
下腸間膜動脈
,
直腸切除
,
結腸動脈
Keyword:
Ligation
,
Lymph Node Excision
,
Laparoscopy
,
Postoperative Complications
,
Suture Techniques
,
Rectal Neoplasms
,
Mesenteric Artery, Inferior
pp.1580-1583
発行日 2014年12月1日
Published Date 2014/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015031171
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大腸癌研究会のプロジェクト研究(腹腔鏡下大腸癌研究会)の調査で,左結腸動脈(LCA)温存が非温存より腹腔鏡下直腸(低位)前方切除術の縫合不全率が少ないことが示された.LCA温存D3郭清も多くの施設で行われており,腫瘍学的な問題点も認めない.LCA温存D3郭清を腹腔鏡下で行う際は血管走行に留意することが必要で,その画像所見を示す.直腸癌における上方向至適郭清範囲も含めて,LCA温存について一考すべきであると考える.
©Nankodo Co., Ltd., 2014