Japanese
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臨床報告
完全内臓逆位症に併存した横行結腸腺腫に対し腹腔鏡補助下結腸粘膜切除術を施行した1例
Laparoscopy-assisted mucosal resection for transverse colon adenoma in situs inversus totalis:a case report
河野 洋平
1
,
桑原 亮彦
1
Yohei KOUNO
1
1津久見医師会立津久見中央病院外科
キーワード:
完全内臓逆位症
,
大腸腺腫
,
腹腔鏡下大腸手術
Keyword:
完全内臓逆位症
,
大腸腺腫
,
腹腔鏡下大腸手術
pp.303-307
発行日 2010年2月20日
Published Date 2010/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102983
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要旨:完全内臓逆位症に併存した横行結腸腺腫に対して腹腔鏡補助下結腸粘膜切除術を施行した.症例は74歳,女性.検診で便潜血陽性を指摘され,当院を受診した.既往歴として完全内臓逆位症を指摘されていた.大腸内視鏡検査で横行結腸に2cm大の腺腫を認めた.内視鏡的切除は困難であったため,腹腔鏡補助下結腸粘膜切除術を施行した.腹腔内を観察すると,完全内臓逆位を呈していたが随伴奇形は認めなかった.病変部の横行結腸は腹壁に癒着しており,これを剝離し,特に問題なく手術を施行し得た.完全内臓逆位症に対する腹腔鏡下大腸手術はまだ報告が少なく,文献的考察を加えて報告する.
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