カラーグラフ 診療に役立つ肉眼像と組織像の理解―マクロからミクロ像を読む・15
心臓腫瘍
新浪 博
1
,
田畑 美弥子
1
,
梶本 完
1
,
蒔苗 永
1
,
天野 篤
1
Hiroshi NIINAMI
1
1順天堂大学医学部心臓血管外科
pp.301-305
発行日 2007年3月20日
Published Date 2007/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101219
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はじめに
心臓に発生する腫瘍はきわめて稀であり,発生頻度は剖検例全体の0.002%,開心術症例中の0.038%と報告されている1).一方,続発性心臓腫瘍は原発性心臓腫瘍の約30~40倍と多い.心エコー法やCT,MRIなど,画像診断技術の進歩によって臨床上,遭遇する機会が多くなってきた.
本稿では,心臓に比較的特異的であり,心臓外科医が手術する機会の最も多い粘液腫を中心に簡潔に概説する.
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