増刊号 わかりやすいエコー法の臨床
心エコー法
疾患と心エコー図異常
心臓腫瘍
許 俊鋭
1
1埼玉医科大学・第1外科
pp.237-243
発行日 1991年10月30日
Published Date 1991/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901150
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原発性心臓腫瘍は心腔内および心筋に原発する腫瘍で,Straus1)によれば一般人口に対する発生頻度は0.017%と報告されている.小児ではやや高い頻度が報告されており2),rhabdomyoma,fibroma,myxoma,intracardiac teratoma,angioma,lipomaなどの良性腫瘍が大部分を占める.一般的には心臓腫瘍の70〜80%が良性,20〜30%が悪性と報告され3),悪性にはangiosarcoma,rhabdomyosarcoma,methothelioma,fibrosarcomaなどがある.
続発性心臓腫瘍には,肺や胸線・リンパ組織など周囲臓器の癌腫や肉腫からの直接浸潤,および遠隔臓器からの転移性の癌腫や肉腫などがある.
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