特集 一般医のためのエコー活用法
Ⅲ.心臓
疾患の評価
心臓腫瘍
中谷 敏
1
1国立循環器病センター心臓内科
pp.218-221
発行日 2007年11月30日
Published Date 2007/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103073
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心臓腫瘍は比較的稀な疾患であり,原発性腫瘍の頻度は10,000例あたり約7例とされている.また,原発性心臓腫瘍のほとんどは良性であり,その多くが粘液腫である.したがって,粘液腫だけ知っておけば,ほとんどの場合事足りるとも言えるが,たまにそれ以外の腫瘍も経験する.
心エコーはall or none lawが機能する検査でもあり,知っているか知らないかが重要となる.少なくとも未知の腫瘍に遭遇してもいくつかの鑑別を考えられるだけの知識はほしい.表1,2に心臓腫瘍の頻度を示す.

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