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誌上シンポジウム 大震災と整形外科医
―岩手県での経験から―身元不明遺体の治療痕跡を利用した個人識別の経験
Disaster Victim Identification Using the Signs of Past Medical History in Unidentified Human Remains
沼田 徳生
1
,
蒔苗 永
2
Norio NUMATA
1
,
Haruka MAKINAE
2
1岩手県立釜石病院整形外科
2順天堂大学医学部心臓血管外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Iwate Prefecturel Kamaishi Hospital
2Department of Cardiovascular Surgery, Juntendo University School of Medicine
キーワード:
災害犠牲者身元確認
,
disaster victim identification
,
インプラント
,
implant
,
津波
,
tsunami
Keyword:
災害犠牲者身元確認
,
disaster victim identification
,
インプラント
,
implant
,
津波
,
tsunami
pp.207-210
発行日 2012年3月25日
Published Date 2012/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408102276
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筆者の勤務する医療圏は岩手県沿岸部にあり,津波によって多数の犠牲者が発生した.現地では,災害医療と並行して身元確認作業が行われた.われわれが日常診療で用いるインプラントはロット番号で管理されており,個人識別の手掛かりになると考えた.震災発生後,筆者らは遺体安置所と寺院を訪問し,身元不明遺体の手術瘢痕と火葬後に発見された人工物を調査した.その際,整形外科インプラントの他にも診療で用いられている挿入物が数種発見された.調査結果の一部は個人識別・身元確認に有用であった.筆者らの試みを紹介する.
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