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特集 消化器外科医に必要な低侵襲治療の知識
Interventional radiology(IVR)の最近の進歩―TAEと止血について
Interventional radiology(IVR)update:recent progress in transcatheter arterial embolization(TAE)
南 哲弥
1
,
宮山 士朗
2
,
眞田 順一郎
1
,
寺山 昇
1
,
松井 修
1
Tetsuya MINAMI
1
1金沢大学医学部放射線科
2福井県済生会病院放射線科
キーワード:
interventional radiology(IVR)
,
transcatheter arterial embolization(TAE)
Keyword:
interventional radiology(IVR)
,
transcatheter arterial embolization(TAE)
pp.1229-1236
発行日 2006年9月20日
Published Date 2006/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101132
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要旨:Interventional radiology(IVR)は低侵襲治療の代表的なものの1つであり,transcatheter arterial embolization(TAE)はそのなかでも中心的位置を占めてきた.すでに確立された治療法ではあるが,近年の技術革新に伴うデバイスの急速な進歩はTAEをさらに進化・変貌させている.まず,わが国では肝細胞癌に対する肝動脈化学塞栓術によって発展し,今日ではカテーテルの細径化により肝動脈末梢からの超選択的塞栓術や肝外細枝の選択治療が可能となっている.また,外傷出血や術後出血のようなきわめて一般状態不良の患者に対しても非侵襲的に診断を行うことができ,様々な用途に応じた塞栓物質の適正な選択によって止血術が可能となってきている.しかしながら,TAEは万能の方法ではなく,その限界を十分に把握することによってこそ集学的治療法の有力な手段となり得る.
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