カラーグラフ 診療に役立つ肉眼像と組織像の理解―マクロからミクロ像を読む・9
胆
横山 直行
1
,
白井 良夫
1
,
永橋 昌幸
1,2
,
若井 俊文
1
,
味岡 洋一
2
,
畠山 勝義
1
Naoyuki YOKOYAMA
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器・一般外科学分野(第1外科)
2新潟大学大学院医歯学総合研究科分子・診断病理学分野(第1病理)
pp.1151-1158
発行日 2006年9月20日
Published Date 2006/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101122
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はじめに
胆道病変の治療方針決定に際しては,良・悪性の鑑別と質的診断が,悪性疾患においては原発部位,局在,進展度(stage)の診断が不可欠である.しかし,内視鏡による直視下観察・生検が困難であり,かつ胆石や炎症による修飾などの特殊性から,胆道病変の術前画像診断には限界がある.したがって,胆道病変の外科手術に際しては,外科医および病理医による術中所見や切除標本の肉眼所見に基づく術中診断が重要となる.
本稿では,胆道病変の肉眼像(マクロ所見)と組織像(ミクロ所見)とを対比して示す.外科医が術中の肉眼像から組織像を推測するのに役立てば幸いである.
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