Japanese
English
症例報告
冠動脈interventional radiology(IVR)による慢性放射線皮膚炎
Chronic radiation dermatitis following coronary interventional radiology
原 弘之
1
,
岡田 知善
1
,
落合 豊子
1
,
森嶋 隆文
1
Hiroyuki HARA
1
,
Tomoyoshi OKADA
1
,
Toyoko OCHIAI
1
,
Takafumi MORISHIMA
1
1日本大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Nihon University School of Medicine
キーワード:
虚血性心疾患
,
interventional radiology(IVR)
,
慢性放射線皮膚炎
Keyword:
虚血性心疾患
,
interventional radiology(IVR)
,
慢性放射線皮膚炎
pp.852-854
発行日 2001年10月1日
Published Date 2001/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903710
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59歳,男性.左上背部の潰瘍を筆者らは褥瘡と診断し,漫然と治療していた.初診2年6か月後,潰瘍周囲がpoikilodermaの様相を呈していたため,慢性放射線皮膚炎と診断,患者の治療歴を再検討したところ,心筋梗塞の治療のため,初診8か月前まで複数回の冠動脈造影や冠動脈interventional radiology(IVR)が施行されていた.総被爆線量は約12Gyに及んでおり,ことに背部左側からのX線照射が長時間であったことから,原因がIVRによることが判明した.原因不明の潰瘍や限局性強皮症様の皮疹が上背部や側胸部に生じた例では,常にIVRとの関連性を考慮に入れる必要があると考えた.
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