Japanese
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特集 消化器外科医に必要な低侵襲治療の知識
胆管ステント―適応と手技の工夫
Biliary stent
大谷 泰雄
1
,
石井 正紀
1
,
伊東 英輔
1
,
三朝 博仁
1
,
伊東 功
1
,
中崎 久雄
1
,
堂脇 昌一
2
,
矢澤 直樹
2
,
種田 靖久
2
,
松山 正浩
2
,
三好 玲
2
,
杉尾 芳紀
2
,
飛田 浩輔
2
,
生越 喬二
2
,
今泉 俊秀
2
,
幕内 博康
2
Yasuo OHTANI
1
1東海大学医学部付属大磯病院外科
2東海大学医学部消化器外科
キーワード:
胆管ステント
,
胆道ドレナージ
,
悪性胆道狭窄
,
胆管結石
Keyword:
胆管ステント
,
胆道ドレナージ
,
悪性胆道狭窄
,
胆管結石
pp.1223-1228
発行日 2006年9月20日
Published Date 2006/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101131
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要旨:閉塞性黄疸に対する胆道ドレナージの方法としては,経皮経肝的ルートと経乳頭的ルートがある.したがって,胆管ステントのルートも2つのルートがある.閉塞性黄疸が胆管炎を併発している場合には早急な診断を行い,迅速な減黄処置が第一選択として要求される.減黄後には,原因疾患に対する治療法の選択が必要である.原因疾患に応じて切石や手術やステント挿入などの治療手技を行う.アプローチの方法に関しては,施設によって選択が多少異なる.経乳頭的アプローチは治療後のQOLや合併症の頻度,播種の危険性,胆汁の生理的排出などの利点を有しており,第一選択と考える.経皮経肝的アプローチでは,多量の腹水貯留時や出血傾向を認める場合には合併症が増加する危険性がある.一方,経乳頭的アプローチが困難な症例では,PTCSを用いた切石や悪性腫瘍のステント留置などの応用が可能である.胆道および膵臓疾患において,この2つの手技を熟知しておくことが必要である.
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