特集 イラストレイテッド外科標準術式
Ⅲ.結腸・直腸の手術
腹腔鏡下大腸手術
渡邊 昌彦
1
Masahiko WATANABE
1
1北里大学医学部外科
pp.213-222
発行日 2006年10月22日
Published Date 2006/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101016
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結腸右半切除
1.体位
左半側臥位(15度位)にマジックベッドと側部支持器で体軀を固定する.下肢は間歇式下肢加圧装置を装着し,レビテーターを用いて開脚位とする.右上肢はハンセンマッケを用い良肢位で吊り下げ,テープで左右にずれないように固定,左上肢は開いて固定する.額部にレストンパッドをあて,そこをテープで頭部をベッドに固定する.
2.トロッカーの穿刺部位
剣状突起と臍との中間点で小開腹し,ラップディスク(R)を装着しトロッカー(12mm)を導入して気腹したのち(A),内視鏡を挿入する.臍下部に内視鏡用のトロッカーを穿刺し,左中腹部〔(5mm)=B〕,下腹部正中〔(5mm)=C〕,右中腹部〔(5mm)=D〕を穿刺する.上腹部創以外は整容上,横切開とする.術者は患者の左側に立ち,カメラマンはその頭側か尾側に立ち,助手は脚間に立つ.
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