Japanese
English
特集 乳癌初回の診療:ガイドラインと主治医の裁量
術後補助化学療法の適応と標準的レジメン
Standard adjuvant chemotherapy for breast cancer
福島 久喜
1
,
松田 実
1
,
伊坂 泰嗣
1
,
寺岡 秀郎
1
,
木川田 弥生
1
,
呉屋 朝幸
1
Fukushima Hisaki
1
1杏林大学医学部外科
キーワード:
補助化学療法
,
乳癌
,
多剤併用
,
経口抗癌剤
,
標準的レジメン
Keyword:
補助化学療法
,
乳癌
,
多剤併用
,
経口抗癌剤
,
標準的レジメン
pp.1145-1150
発行日 2004年9月20日
Published Date 2004/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100729
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要旨:乳癌治療のグローバルスタンダードは,手術および術後補助療法の集学的治療から成り立つ.術後補助化学療法の適応は再発リスクによって決定される.高リスク群にはCAFを中心にしたアンスラサイクリンを含む多剤併用が,低リスク群や安全性を重視するときはCMFや経口抗癌剤が勧められる.わが国で普及している経口抗癌剤は,簡便さ,安全性,医療費を考慮すると今や世界が注目する標準的レジメンの1つである.術後補助化学療法は,乳癌患者に標準的レジメンを提供するとともに,医療現場の安全性も含め主治医の裁量に大きくかかってくる.
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