Japanese
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特集 乳癌初回の診療:ガイドラインと主治医の裁量
術後補助ホルモン療法の適応と標準的レジメン
Indications and standard regimens of adjuvant hormonal therapy for early breast cancer patients
園尾 博司
1
Sonoo Hiroshi
1
1川崎医科大学乳腺甲状腺外科
キーワード:
乳癌
,
補助ホルモン療法
,
ガイドライン
Keyword:
乳癌
,
補助ホルモン療法
,
ガイドライン
pp.1151-1158
発行日 2004年9月20日
Published Date 2004/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100730
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要旨:術後補助ホルモン療法の適応と標準的レジメンについて,最新情報を含めて概説した.補助ホルモン療法の適応は,IHC法によるER, PgRが推奨されるが,判定法の標準化が望まれる.現時点ではHER1, HER2の発現例はホルモン療法の適応外にはならない.標準的レジメンはSt. Gallenコンセンサス会議ガイドラインに従って,閉経前はLHRHアゴニストが中心となり,閉経後はタモキシフェンが用いられる.閉経後では,(1)アナストロゾールはタモキシフェンより良好な健存率を示し,(2)タモキシフェン→アロマターゼ阻害剤(アナストロゾール,エクセメスタン,レトロゾール)切り替えはタモキシフェン継続より良好な健存率を示すので,近い将来,アロマターゼ阻害剤が閉経後の標準薬剤となるであろう.
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