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特集 外科医が知っておくべき 肝胆膵腫瘍に対する薬物療法
胆道・膵臓
膵癌に対する術後補助化学療法
Adjuvant chemotherapy after resection of pancreatic cancer
加藤 吉康
1
,
蘆田 良
1
,
大木 克久
1
,
山田 美保子
1
,
大塚 新平
1
,
上坂 克彦
1
,
杉浦 禎一
1
Yoshiyasu KATO
1
1静岡県立静岡がんセンター肝・胆・膵外科
キーワード:
膵癌
,
補助化学療法
,
ゲムシタビン
,
S-1
Keyword:
膵癌
,
補助化学療法
,
ゲムシタビン
,
S-1
pp.774-778
発行日 2024年7月20日
Published Date 2024/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407214584
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【ポイント】
◆切除可能膵癌であっても手術単独で根治を得ることは困難であるが,術後補助化学療法による生存成績の向上が証明され,標準治療として推奨されている.
◆わが国では現在S-1単独療法とゲムシタビン塩酸塩単独療法が術後補助化学療法として推奨されている.一方,海外ではゲムシタビン塩酸塩+カペシタビン併用療法やmodified FOLFIRINOX療法が推奨されている.さらにゲムシタビン塩酸塩+ナブパクリタキセル併用療法も有用性が示されている.
◆外科医としては,癌を切除するのみならず,術後補助化学療法を円滑に開始できるよう,合併症や回復遅延をきたすことのない手術および周術期管理を意識することが重要である.
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