Japanese
English
特集 癌化学療法レジメンの選択とその根拠:消化器癌
食道癌に対する化学療法レジメン―術前・術後補助・再発例
Chemotherapy regimen for esophageal cancer
田中 寿明
1,2
,
末吉 晋
1
,
笹原 弘子
1
,
山名 秀明
2
,
白水 和雄
1
,
藤田 博正
1
Tanaka Toshiaki
1,2
1久留米大学医学部外科
2久留米大学医学部集学治療センター
キーワード:
食道癌
,
化学療法
,
化学放射線療法
,
FP(CDDP/5-FU)療法
,
補助化学療法
Keyword:
食道癌
,
化学療法
,
化学放射線療法
,
FP(CDDP/5-FU)療法
,
補助化学療法
pp.1035-1040
発行日 2003年8月20日
Published Date 2003/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101468
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
他臓器浸潤T4食道癌に対する化学放射線療法は標準治療となっている.一方,切除可能(T1b~T3)食道癌に対する術前・術後の補助療法の有効性は未だコンセンサスが得られていない.従来わが国で行われてきた術後の予防的化学療法(CDDP/5-FU)は手術単独に比べて予後の改善は得られないが,リンパ節転移例で再発予防効果があるかもしれない.補助化学療法に関するrandomized controlled trial(RCT)の大半は欧米のものである.癌の組織型や手術の内容を考慮すると,わが国独自のRCTによる補助療法の評価と標準治療の確立が必要である.また,taxane系薬剤など新規抗癌剤の有効性の評価も急務である.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.