Japanese
English
臨床報告・1
両側水腎症を契機に発見された大腸癌腹膜転移の1例
A case of colon cancer with peritoneal dissemination diagnosed from bilateral hydronephrosis
五井 孝憲
1
,
西尾 慶子
1
,
本多 桂
1
,
片山 寛次
1
,
山口 明夫
1
Goi Takanori
1
1福井大学医学部第1外科
キーワード:
大腸癌
,
腹膜転移
,
両側水腎症
Keyword:
大腸癌
,
腹膜転移
,
両側水腎症
pp.1051-1055
発行日 2004年8月20日
Published Date 2004/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100713
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はじめに
大腸癌のなかで腹膜転移症例は4~10%と言われている1).来院時は腹膜転移に起因する症状は稀で,原発巣が関与する出血,閉塞症状などがほとんどである.したがって,腹膜転移の診断は術前CT,MRIまたは腹部超音波検査などで癌性腹水,腹腔内腫瘤が確認されるか,または開腹時に初めて診断されることがほとんどである.今回,筆者らは両側水腎症を契機に発見された大腸癌腹膜転移症例を経験したので報告する.
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