Japanese
English
臨床報告・1
イレウスを呈し大腸癌との鑑別に難渋した多発結腸憩室症の1例
A case of intestinal obstruction due to descending colon diverticulosis in which a differential diagnosis from colon cancer could not be easily accomplished
佐治 攻
1
,
田中 圭一
1
,
青木 一浩
1
,
佐藤 工
1
,
萩原 優
1
,
品川 俊人
2
Saji Osamu
1
1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院外科
2聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院病理部
キーワード:
憩室症
,
憩室炎
,
イレウス
Keyword:
憩室症
,
憩室炎
,
イレウス
pp.929-932
発行日 2004年7月20日
Published Date 2004/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100691
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はじめに
近年,大腸憩室症は増加してきており,その原因として,食生活の欧米化による食物線維摂取量の不足や日常生活におけるストレスの増加,運動不足による肥満などが挙げられている.この憩室症の増加は欧米型の左結腸型ばかりでなく東洋型ともいえる右結腸型にも認められている1).
今回,われわれはイレウス症状で発症し,術前に大腸癌との鑑別に難渋した左側結腸憩室症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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